骨粗しょう症とは
骨粗しょう症は、骨を形成している組織の構造が粗くなることにより、骨折の危険性が高まっていく病気です。
主な原因は、老化や運動不足、カルシウムなどの栄養不足、喫煙、過度の飲酒、閉経による女性ホルモンの減少などです。
こうした要因によって骨が脆くなり、ちょっとした衝撃でも骨が折れてしまうのです。
高齢者の中には介護保険の要介護認定を受けている方も大勢いらっしゃいますが、骨粗しょう症は、この要介護度が高くなる要因のひとつでもあります。
骨折が原因となって生活機能に支障を来たし、寝たきりとなってしまうことも少なくありません。
当院では骨粗しょう症の専門的な治療を行っているので、まずはご受診ください。
骨密度測定(DXA)を導入しています
当院では骨粗しょう症の状態をきちんと調べるため、骨密度測定(DXA)を導入しています。
骨粗しょう症の人が骨折を起こしやすい部位は腰椎と大腿骨頸部なので、この2か所の骨密度を測定する方法が一般的です。
これにより、他の部位の骨折リスクも推定することが出来ます。
なお、DXA法による検査に要する時間は10分前後です(症例によって若干異なります)。
検査台にあおむけに寝ているだけで行えますし、特に痛みなどもありません。
骨粗しょう症の予防方法
最も大切なのは、骨量が最大となる若年期に、骨量をより多くしておくことです。
もともとの骨量が多ければ、加齢に伴って骨量が減少しても骨折リスクが少なくなるからです。
元気に生活している若年期には、「高齢期に備えて健康管理を行おう」とは考えにくいものです。
しかし、最大骨量を多くしておくことは重要ですので、過度のダイエットや偏食はなさらないよう留意してください。
次に大切なのは、食事を見直し、適度な運動を行うことです。
特にカルシウムやビタミンDは積極的に摂取しましょう。
カルシウムが尿から過剰に排泄されないよう、食塩や糖の摂りすぎにも注意します。
タバコは吸われている方は禁煙しましょう。お酒についても、飲み過ぎないことが大切です。
なお、骨の強さを保つには適度な運動が重要ですが、激しい運動は、かえって逆効果になることがあります。
高齢の方は心臓や肺、手足の関節に過度の負担をかけない程度で歩行やジョギング、体操などを行うようにして下さい。
- 膝や股関節に変形が見られる方や、他の病気を治療中の方は、必ず主治医と相談のうえで行ってください。また、運動中に身体の異常を感じたときは、すぐに中止し、医師の診断・治療を受けてください。